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イラスト

建築用途から考える
働く人の
やる気を左右する
オフィストイレ

新型コロナウイルス禍をきっかけに
普及したテレワーク。
今後も継続・拡大していくことが予想されます。
企業での働き方は、大きな転換期を
迎えているのかもしれません。
出勤する人の減少や働き方の変化、
感染対策などによって、オフィスの役割・機能を
見直すケースも増えつつあります。そうした中、
特に注目したい場所のひとつが「トイレ」。
仕事の効率に与える影響も少なくないようです。

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トイレ空間の充実で
やる気アップ

テレワークが普及すれば、「オフィス」は不要になるのでしょうか? 在宅ワーク経験者を対象としたLIXILの調査では、9割の人が「コロナ収束後もオフィスは必要」と回答しています。

新型コロナウイルス収束後、オフィスは必要?

画像:在宅ワーク経験者によるオフィストイレ・手洗いに関する調査, 2021(LIXIL)
  • 調査データ出典:在宅ワーク経験者によるオフィストイレ・手洗いに関する調査, 2021(LIXIL)

今後も必要とされているオフィス。そのオフィス環境の中でも、働く人が重視することの1位にあがったのが「トイレ」。さらに、トイレが充実すると仕事効率にも影響すると感じている人は、全体の71%にもおよびます。男女ともにすべての年代において6割以上の人が「影響する」と回答しており、トイレについて改めて見直すことは、働く人にとって喜ばれるポイントであることがうかがえます。

オフィス環境で重視することは?(複数回答)

画像:調査データ出典:オフィストイレの意識調査, 2022(LIXIL)

オフィスのトイレが充実すると
仕事の効率UPに影響する?

画像:調査データ出典:オフィストイレの意識調査, 2022(LIXIL)
  • 調査データ出典:オフィストイレの意識調査, 2022(LIXIL)

荷物が置けなくて「困った!」

オフィスのトイレでの困りごとを尋ねたところ、「荷物の置き場がない」という回答が4割近くありました。バッグやスマホ、ポーチなどをトイレ内に持ち込む人も多いようです。また、決まった席のないフリーアドレスのオフィスでは、オフィス内でパソコンを持ち歩く人も多く、トイレ内の荷物置き場はますます重要になっています。

オフィスのトイレでの困りごとは?

画像:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)
  • 調査データ出典:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)
POINT

手荷物置き場の設置

オフィスでのさまざまなシーンを想定した手荷物への配慮を。バッグやスマホ、ポーチなどを置けるスペースの確保や、上着などを掛けられるフックの設置が、働く人のプチストレスの解消につながります。

写真
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トイレは
リフレッシュの場

もともとは排泄行為のための場であるトイレ。しかし、オフィスでは、気分を切り替えたいときに利用している人も少なくないようです。単に用を足すだけではない、リフレッシュスペースでもあるオフィストイレには、癒しやストレス軽減への配慮も求められます。

女性の5割が
トイレをリフレッシュの場に!

オフィスのトイレを、リフレッシュやコミュニケーションの場として利用するか尋ねたところ、男性の約3割、女性の約5割が「利用している」と回答。用を足すだけでなく、リラックスや気分転換など、気持ちを切り替えたいときや 、社内のコミュニケーションの場としてトイレが利用されているようです。

オフィスのトイレをリフレッシュや
コミュニケーションの場として利用する?

画像:オフィストイレの意識調査, 2017(LIXIL)
  • 調査データ出典:オフィストイレの意識調査, 2017(LIXIL)

WEBやメールのチェック、
ストレッチをする人も…

トイレに持って入る手荷物は「スマホ・ケータイ」がトップ。トイレで「用を足す以外にすること」については「インターネットの閲覧」や「メール・SNSの閲覧・返信」という回答も多く、個室の中でスマホをチェックしていることがうかがえます。また、気分転換、ストレッチなど、リフレッシュ目的の利用も一定数あることがわかりました。

オフィスのトイレ内に
持って入る手荷物は?(複数回答)

画像:オフィストイレの意識調査, 2017(LIXIL)

オフィスのトイレ内で
用を足す以外にすることは?(複数回答)

画像:オフィストイレの意識調査, 2017(LIXIL)
  • 1 2012年の調査結果と比較するため、2017年調査 n=1,030のうち、20〜59歳のみ抽出

  • 調査データ出典:オフィストイレの意識調査, 2017(LIXIL)

トイレ環境に求められる
「清潔さ」と「快適さ」

オフィスのトイレを利用するときに重視することについて尋ねたところ、「清潔・清掃されている」がトップとなり、「ニオイがしない」「内装がキレイ」が続きました。清潔で快適なトイレ空間の整備は、どんな時代であっても、オフィスづくりにおいて重要なテーマといえます。

オフィスのトイレを利用するとき重視することは?(複数回答)

画像:在宅ワーク経験者によるオフィストイレ・手洗いに関する調査,2021(LIXIL)
  • 調査データ出典:在宅ワーク経験者によるオフィストイレ・手洗いに関する調査,2021(LIXIL)
POINT

清潔&快適なトイレ

いつでも清掃が行き届いたトイレであることはもちろんですが、お掃除しやすい便器を選択することも重要です。

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さらに、ニオイ対策・くつろぎ感あふれる内装も、働く人の満足度を高めるポイントとなります。意匠性にも優れた内装機能建材「エコカラットプラス」もおすすめです。

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トイレは
体調不良時のより所

仕事中に体調不良になって困ったとき、一人になって休息できるトイレは貴重な空間となります。 とくに女性やシニアの場合、身体状況の変化に応じたケアが必要なケースもあります。

半数近くが体調不良時にトイレを利用

勤務先で体調不良になって困ったことがある人は35%、そのうち約5割の人がトイレで休んでいることがわかりました。その理由として最も多かったのが「一人で個室に入れるから」。トイレの個室は、体調を整える場として重要な役割を果たしているようです。

体調不良の際、職場のトイレで休んだことは?

  • 勤務先で体調不良になったことがある人ベース
画像:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)

トイレを休み場所として選んだ理由は?

  • 職場のトイレで休んだことがある方ベース
画像:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)
  • 調査データ出典:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)

女性ならではの
身体状況の変化にも配慮を

体調不良の症状について尋ねたところ、男性では「下痢」、女性では「頭痛・片頭痛」が1位に。全体的に女性の方がポイントが高くなっており、職場での体調不良に悩まされている人が多いことがうかがえます。女性の場合、ホルモンバランスの変化や出産などによって身体状況が変化するため、それぞれの状況に応じたケアも大切です。

体調不良の具体的な症状は?(複数回答)

  • 勤務先で体調不良になったことがある人ベース
画像:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)

女性の場合、年齢や出産などによって身体状況が変化

  • 10-30代 n=104/40-50代 n=87/60代以上 n=44(単位=%)
画像:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)
  • 調査データ出典:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)

シニアワーカーならではの困りごとも

年齢とともに身体の状況は変化していくものですが、その結果、職場のトイレが利用しづらい状況が生じるケースもあります。シニアワーカーの多い職場では、そうした身体の変化にも配慮したトイレ環境の整備も求められます。

60歳を過ぎてから
感じるようになった症状は?(複数回答)

画像:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)
  • 調査データ出典:職場についての意識調査, 2020(LIXIL)

多様なワーカーへの配慮

POINT

手すりの設置

シニアや妊婦、障害のある人やケガをしている人への配慮として、大便器・小便器・手洗いの各コーナーに1ヵ所ずつ、手すりを設置します。災害時など、オフィスのトイレを開放する場合にも有効です。

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POINT

「男女共用広めトイレ」の設置

オフィスで働いている人の中には、男女別トイレが利用しにくい「性別違和のある人」もいるでしょう。車椅子用のトイレを「だれでもトイレ」とする方法もありますが、もっと気軽に利用できる「男女共用広めトイレ」の設置をおすすめします。

オフィストイレ
空間プラン例

仕事の合間にひと息つける、リフレッシュできる「パーソナル空間」。

働く人にとって、長時間滞在することも多いオフィス。そこで、オフィスのトイレには、清潔さや快適さはもちろんのこと、手荷物への配慮など家庭のトイレ以上の機能性が望まれます。 さらに、仕事中の息抜きや気持ちの切り替えの場としても求められています。やる気や仕事効率にも影響を与える場所だからこそ、上質な環境で、仕事の合間に落ち着いてリフレッシュできる、そんなパーソナル空間をご提案いたします。

間取り図
  • 図面には旧商品も含まれている場合がございます。ご了承ください。

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天井までの間仕切り

ブースの間仕切りは天井まで立ち上げ、個室感を演出すると、リラックス度も向上。空間に上質感も生まれます。

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2
手荷物配慮

上着やカバンなどを置けるスペースの確保やフックの設置が利便性を高めます。

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3
間仕切り

小便器の間に仕切りを設置すれば、隣の人が気になりにくくなります。スタイリングコーナーにも仕切りを設け、ほどよいプライベート感を。

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4
スタイリングコーナー

化粧直しや身だしなみを整える専用のコーナーを設けることで、洗面コーナーの混雑を緩和します。手洗器を設置すれば、メイク後の手洗いや歯磨きにも利用できます。

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5
小物ロッカー

歯みがきセットやサニタリー用品など、毎日使う小物の収納に活用できます。

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バリアフリートイレ

広めトイレと分離することで、車椅子ユーザーやオストメイトのワーカーが安心して利用しやすくなります。地域開放イベントや災害時など、さまざまな人が利用する場面にも有効です。

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7
男女共用広めトイレ

男女別トイレが利用しにくい性別違和のあるワーカーも安心して利用できます。簡単な着替えにも対応できるチェンジングボードを設置すれば、利便性も高まります。

さらにベビーキープ(乳幼児用椅子)やおむつ交換台を設置すれば、子連れ出社の際も安心して利用できます。社員の家族を招待したり、地域に開放したりといったイベント時や、災害時にトイレを開放するときにも有効です。

  • 出生時に付けられた性別に対し、不一致・違和感を覚えること。
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関連情報

その他、施工事例やカタログ、調査レポートなど、
オフィストイレの関連情報をご紹介します。

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パブリックトイレ
セレクトカタログ

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